ニコ動無料放送で観ました。
正直、何度も脱落しそうになりましたはっはっは! あまりにも、あまりにもぶっ飛びすぎて振り落とされること数え切れず。この私がですよ!
それでも観続けたのは、何かひっかかりを感じてたのかもしれないなあ。うすーい氷を積み重ねるように、繊細な、言葉では簡単に説明できないものを大切に積み上げてる感じがしてね。
冠葉も晶馬も苹果もタブキもゆりも真砂子も、大切なものを取り戻すために、必死で戦い続けてた。狂気じみた行動も、とことん本気だったと思えばこそのもの。その必死さが痛々しく胸に迫ってくる訳で。
結果。観続けて正解。
ピングドラムは、『無償の愛と生命の物語』でした。
ラスト数話は泣けて泣けて。最終回15分の破壊力まじパネエ。
まともに表現したらどうしようもない、救いようのない悲劇にしかならないところなのに、よくぞあの着地点へ持ってったなあと。見た目ぶっ飛んでいる表現も、とことん主観で描くと「まあ、ああなっても別にいいかな」になる不思議。『本当に本当に不幸のどん底に陥ったら、笑うしかない』に通じるものがあるなあ。
まさしく『考えるな、感じろ!』のアニメ。
もっとも、『考えるな、感じろ!』の物語を他人に伝えるためには、それこそ緻密な理論と手法と、なにより確固たる信念がなければ出来ない訳で。
誰にでも勧められる話ではない、というのも納得。
デスヨネー。
ああでも、言葉にばかり頼っていると、説明できないものをおろそかにしがちだけど、本当は、この世界は言葉に出来るものなんてほんの一部で、言葉に出来ないものばかりで創られてて、『言葉に出来ない』から、おろそかにしていい理屈には決してならないんだと思い至るのです。
あの『蠍の火』は、あのリンゴは、誰もが持っているのだから。それが出来れば、誰もが運命の乗換えが出来るのだから。
ピングドラムは、考察サイト読むのが楽しいですね。こういうアニメもあっていいと思うよ!
考察にもならないけど、観ながらずっと思ってたのをひとつ投下。桃果のことです。ネタバレになるんで、下の方に置いておくよ。
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