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ドラマ『ビブリア古書堂の事件手帖』 第一話
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はい。原作が好きです。

電子書籍が席巻する今の世にあって、「『紙の本だからこそ描ける『人の想いの積み重ねと、それらがかもし出す心の動き」を慎ましく綴ったこの小説。

だからこそ『月9』で『剛力彩芽』に「いやいやいや、ないわー。つか、マジないわー」とまず拒絶反応が出ていまして。

でもまあものは試しにと、第一回放映は一応観てみました。連続して感想は書きませんし、ツイートすることもないと思います。故に、『月9版ビブリア』は最初で最後になるかと。

ドラマ全体の印象は
『思ったよりも悪くない』

演技云々よりも、剛力彩女の服がちゃんと『栞子さん』してたのに安心したのと、五浦君ががんばって『五浦君』してたってのもあるけど。

そりゃそうです、向こうもプロです。何をどう作れば観る人は楽しめるかを分かってるし、それを月9テイストで仕上げてくる訳ですから。もし、原作を知らずに観てれば、そこそこハマったんじゃないかしら。ドラマ全体に漂う『薄さ』や『軽さ』も予想の範囲内。「まあ、万人に受けるもの作ろうと思ったらこうなるよねー」ですね。




↓↓↓↓↓
ただ、それは役者の演技とかではなく、『語られる古書の知識』であり『古書に秘められた人の想い』…つまり、原作に沿った部分である点だったのは重要かな。もし私が原作を知らず、ドラマを知った後、本を読んで「ああ、ちゃんと原作通りに展開してるんだな」と思ったに違いありません。

ビブリア堂の内装や、栞子さんのファッションとかも(ショートだしメガネかけてないけどな)、一応原作のイメージを大切にしていると目に見える形でアピールしてくれてます。

ただ、原作以前に、ドラマとして一番肝心なところを外してる感が否めません。如実に出てたのが、『音楽』と『お話のテンポ』。

『音楽』はもう合わなさ過ぎ。『音楽そのもの』と『音楽の使い方』双方が致命的に間違ってる感満載でorz

作曲者がドラマのコンセプトを理解してないか、理解した(と勘違い)した上で「自分独自の解釈を」とアーティスト面して身勝手な自分の世界を持ち込んだとしか思えないんですが。

しかも編集が『編集』の仕事してない。シーンに合わせる気全然無し。途切れなくBGM垂れ流して台無し感倍増\(^o^)/

これが『ビブリア』じゃなく、サスペンス風味のもっと強いドラマなら良かったかもしれませんけどねえ。


それから『お話のテンポ』。

冒頭、突然古本の査定シーンで五浦君の文句からでスタート。ここで「いや、君は誰? で、ここはどこ?」。編集失敗して、前のシーンを繋ぎ忘れたのかと思ったぐらいのブツ切り感から始まって。

そこから栞子さんが突然五浦君に推理を披露し始めるので ( ゚д゚)ポカーン 。
「あー、つまり栞子さんの『能力』を全面に出して、観る人を巻き込む形で乗せたいのね。で、ここから五浦君の人となりや漱石の『それから』の話に絡めたい訳だ」と思ったのですが。

『初対面で挨拶もまだ交わしてない赤の他人に、己の知識と推理をぺらぺら披露されもなあ』というのが素直な感想(´・ω・`)

五浦君視点で話を進めるには、私は五浦君の事を知らないし、栞子さん視点で見るには、彼女の特殊能力をいきなりひけらかされて「栞子さんスゴイネー」と言いつつ引いてしまう。

つまり、二人も人物がいながら視点の置き場所が無く、結果的にとっちらかった印象の上に栞子さんの推理だけがダダ滑りしてるなあと。そういう印象が好感より強かったんですねえ。

その後の展開も、本に籠められた思い出を紐解くと言うより、「ぐぐってコピペした文章をテキトーに入れ替えて、流行りっぽく装飾しました」な感じ。百歩譲って『TV演出を優先した』ことを認めても、荒すぎるし早すぎる。原作の要点だけを取り摘んで積み上げたけど、情緒や心情が置いてけぼり。

『古書堂に祖母の形見を持ってったら、何故か祖母の秘密と自分の出生の謎が分かってしまいました。ついでに就職先も見つかりました』

一時間もの時間を使ったドラマなのに、圧縮すると、これだけで説明できるお話になってるのがねえ。

もうちょっと、あともうちょっと何とかならんかったんかなあ。雰囲気をあそこまで生かしながら、最後で思い切り踏み外してるから、台無し感がじわじわくるんだよなあ。

原作云々以前に、もうちょっと腰を落ち着けた演出が欲しいところですが。


批判を並べたけど、印象自体は『思ったよりも悪くない』です。適当に時間を潰すにはちょうとよい、お手軽に楽しめるドラマでしょう。2話以降も観ると思います。ただ、私にとってそれ以上でも以下でもないもののようなので、よほどのことがない限り書くことも呟く事もないかと思います、はい。

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