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『おかえり、はやぶさ』
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『はやぶさ』映画マラソン最後の一本、松竹版です。

2Dレディースディで観てきました。3Dはいらないし、安く観たいと思ってたので。

一言で言えば
「なんだ、普通に楽しめたじゃん」。

やっぱり予告編が悪いな!w

『子供がはやぶさに乗ってる』ヴィジュアルへのマイナスイメージは、相当キてますね(笑)。でも何も知らず、本編でいきなり見せられてもにょるよりマシかと!
確かにツッコミどころは満載でしたけどね(笑)
さすがにまえだ君が7年経っても小学生のままってのはマズイだろうよ!w
どうりで時間感覚がおかしいと思った訳だ。
イトカワとはやぶさの縮尺もおかしいしw

まあそれでも、そういう部分を差し引いて、「普通に楽しめた」って感想に落ち着きました。

四本の映画の中で、『継承』の思想がもっとも濃く出たものになったなあ、が第一印象です。同時に納得しました、「確かに、この映画で『はやぶさ』を楽しむのは難しいかもしれない」。

この映画はねえ、創作ストーリー部分は分かりやすいものでありながら、その割りに観る者に求められる『予習』のレベルが高いんですよ。うっかり中途半端なことだけ知ったら、逆に楽しめない類のものかなあ。むしろ『はやぶさ』に関して何も知らない、まっさらであるほうがいいかもしれないです。

なぜ、『はやぶさ』映画で、『のぞみ』を深く描くのか。
なぜ、『はやぶさ』映画で、『IKAROS』が登場するのか。

「糸川博士から始まった戦後日本の宇宙開発の流れは、留まることなく未来へと受け継がれる。故にはやぶさは、あくまで日本の宇宙開発の一里塚であり通過点でしかない」と言う視点が無いと、『ごちゃごちゃ詰め込んだ割に焦点が分散して、何が言いたいのかさっぱり分からない』映画になっちゃいます。

それから、『はやぶさ』とタイトルにあるけど、実は『のぞみ』も主人公なんです。この映画は、『はやぶさ』『のぞみ』のダブル主人公です!(笑) とにかく『のぞみ』と『はやぶさ』表裏一体で考えないと、主軸がブレまくって訳が分からなくなります(笑)

あー、なるほどなあと。評価が低くなるのは仕方ないですねー。観る人はあくまで「はやぶさの偉業を知りたい」「現場の奮闘の再現を見たい」とか「燃え尽きるはやぶさに涙する」ことが目的ですもん。「楽しみながらはやぶさを知りたい」人にとって、前振りや横道が長いようなモンですよねえ。

でも、私は好感が持てましたよ、創作部分のストーリー。

「『のぞみ』復旧のため、一億回コマンドを送り続けた」という台詞に、「あ、このスタッフは分かってる。分かった上でこういうストーリーを持ってきた」と思えたので(これは、『のぞみ』を何とか回復させるため、実際にあった話です)。

上記の『継承』の理念を描くにあたって、『のぞみの元PMと、はやぶさのイオンエンジン開発担当の息子』って布陣を敷いたんだなってのが理解できました。劇中でも「成功の意味」が語られてますが、それを体現したかったんだね、と。

『あきらめなければ、夢は叶う』『挫折しても、立ち上がればいい』とか、みんな簡単に言いますけど。『努力し尽くしても、叶わない夢はある』『立ち上がることを許さない自分自身と、どう折り合いをつけるのか』と言う現実もある訳で。その重さと辛さを『のぞみ』のPM(もちろん架空の人物ですよ)を通して、正面切って書いてるんですよね、この映画。

『はやぶさ はるかなる帰還』で渡辺謙のPM役が「全責任は俺が取ります」ってカッコ良く言ってるけど、その言葉ははやぶさが無事に帰還できたからこそ書けた台詞だよなーって思っちゃった訳で、嘘くささを帯びて受け止めてしまったんですね。

そんな私だから、じゃあ、実際に責任を背負うことがどういうものなのか、どうすれば挫折から立ち直れるのかの過程を描いた『おかえり、はやぶさ』の方が、ピンと来たのです。

成功を実現させるには、失敗から学ぶしかない。その実現の難しさとしんどさを書いたとなれば、かなり変化球な映画だなーと思います。そりゃうけねえわw

まあ四本も作れたから許された拵えとでもいうか(笑)

父と息子のストーリーがコンパクトにまとまっているのは、たぶん架空の人物だから『楽に』乗せることが出来たのかも。実在の人物を動かすのは難しいですからね。ただ、お母さんの肝移植の話は、正直どうかなあ。無いほうがよりシンプルになったと思いますが。「はやぶさの航海を、母親の生命になぞらえて表現したい」と意図することは分かりますけどね。

まえだ君が参加していたイベントは、JAXAで公式に行われていることをモデルにしているので特に問題は無いんですが。子供を絡めるとなれば、どうしても保護者が必要だからかな。

あとは、個人的には、音楽がいまひとつ合わないのが、ちと辛かったかな(笑)

それでも、ハードルを下げて観たってのもあるけど、割と普通の映画として観ることが出来ました。2時間越えでも長く感じなかったし、編集が巧かったかな。

ああでも、この感想は『はやぶさ』映画としてではなく、「科学衛星を通して描かれる父と子の物語」と言う視点であるという点では、純粋なはやぶさ映画評とはいえないかもね。

おまけ:
FOX版『はやぶさ−HAYABUSA−』感想
ゲンダイ『はやぶさ−HAYABUSA−』評、あるいはデマが真実の顔して飛び立った瞬間
東映版『はやぶさ 遥かなる帰還』感想
で、結局どの『はやぶさ』映画を観たらいいのよ〜4本完走の感想
| comments(2) | trackbacks(16) | by LINTS
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コメント
この作品、批判が多いですが、私もなかなか面白かった^^

批判するのは簡単ですが、じっくり見て、そこにテーマ性「継承」を見出し、それをちゃんと論理立てしたレビューに感心しました〜^^
| ミッドナイト・蘭 | 2012/03/26 6:30 AM |
ミッドナイト・蘭さん>
初めまして、コメントありがとうございます。
どの映画にも描きたいテーマは必ずあるので、
それを読み取ってから感想を書くと、
単に「つまらん」ってけなすよりも
楽しく書ける気がするんですw

ただの苦労性なだけかもしれませんね!w
| LINTS@管理人 | 2012/03/26 9:13 AM |
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