<< 『BKカーネーション祭り』行ってきた! | main | #カーネーション 三週間の魔法【追記あり】 >>
スポンサーサイト

一定期間更新がないため広告を表示しています

| - | - | by スポンサードリンク
【Wローズ】六日目 朝/昼【ソロプレイ13】
相変わらず、魔女の森をさまよっております。一応遭遇判定でハートが出たら魔女に会える、出なくても森に入って三日目の夕方には遭遇させると決めていましたが、昼にハートが出たので、魔女と会わせました。

週の後半は仕事が忙しいってのもあったのですが、魔女との邂逅は大きなイベントなので、できるだけまとまった時間で書きたいなと思ってたので、更新が遅くなりますたわっほい\(^o^)/


※これまでの展開
・キャラシート:[でたらめの海賊]ヴェイセル
・キャラメイク
・オープニング【ソロプレイ01】
・一日目 昼/夕【ソロプレイ02】
・一日目 夜[虫の知らせ⇒神託の魔法風景]【ソロプレイ03】
・一日目 夜[変異混成]【ソロプレイ04】
・二日目 朝〜夜【ソロプレイ05】
・三日目 朝[反発的存在との交流]【ソロプレイ06】
・ちょっとまとめ
・三日目 昼〜夕[反発的存在との交流]【ソロプレイ07】
・三日目 夜『語り』【ソロプレイ08】
・三日目 夜[変異混成]【ソロプレイ09】
・四日目 朝[反発的存在との遭遇]と『語り』【ソロプレイ10】
・四日目 昼/夕/夜 【ソロプレイ11】
・五日目 朝/昼/夕/夜【ソロプレイ12】




↓↓↓↓↓
■六日目 朝『魔女住まう森』散策/逍遥
・ダイヤ10⇒[印象的スポット]と遭遇
・スポット表で「釣竿」+【言葉決め/一語のみ】で「雨」⇒「雨宿す釣竿」
・クラブJ⇒追加イベントなし


【語り】
朝露輝く森を、俺は歩き続ける。
初夏の新緑にあふれ、すがすがしい光さす豊かな森は、しかし、人間には冷淡だ。

「食えるものがない…」

ぼちぼち、保存食も尽きてきた。
本当はあの村で手伝いがてら手間賃を稼ぎ、それで補充するつもりでいたんだが。
昨日のキノコと木の実は偶然だった。
しかしこの先、いつまでも偶然に頼るわけにもいくまい。

狩のひとつも出来ればいいが、あいにくとその術は無い。
魚を獲ろうにも、網も釣竿も無い――――

――いや――

「釣竿、あるじゃねえか…」

ひときわ太い大樹の幹に添えられている、それに、思わず口をあんぐりあけた。

森の中の釣竿。
これもまた、奇妙な光景だ。

しかし、釣竿の周囲にある祭壇を見て、すぐ思い当たった。
あの、水車に祭られたものと全く同じものだった。

「というと、魔女の住み家はこの近くにあるってことか…」

祭壇に祭られたささやかな供物と、椀に張られた水。
供物はまだ朽ちておらず、水も今朝張られたばかりのようだ。

眺めながら、俺は、ひとつのことを確信した。

「確かに、ゴードンの言うとおり村の琥珀を独り占めしようとしているのかもしれん」

「だが――」


森で見かけた、[対幽魔の目]に、この祭壇――。
村人に知られることの無い場でも、変わらず雨の再来を願っているということの現れであれば。

「少なくとも、魔女は人間に害をなす存在じゃないはずだ。
 琥珀を独占するからには、何か事情があるのかもしれん」


それを聞いてみようと、思った。

朝露に濡れる釣竿は、まるで雨を宿しているかのようにしっとりと輝いていた。
【語り終わり】


■六日目 昼『魔女住まう森』散策/逍遥
・ハート7⇒[非反発的存在]と遭遇 ※[茜色の霧]ヘルガ登場
・【言葉決め/二語連結】⇒[千の扉]
・さらに【言葉決め/二語連結】⇒[戦場の幻影]
・さらに【言葉決め/二語連結】⇒[醜女の手元]

【語り】
ひとつの確信を得た俺は、雨乞いの祭壇を後にする。
心を決めた俺は、足取りも軽かった。

もうすぐ魔女に会える。

何の根拠も無い、直感に等しい考えだったが、俺は自信を持って、そういえた。森は自ら割れ道を作り、足元の藪も身を低くして俺が通るのを待っている。そんな感じすらした。

やがて――――

気がつくと、俺は霧の中にいた。
茜色の不思議な輝きに満ちたそれ。
いつの間に迷い込んだのだろう?
疑問を持ったが、不思議と恐れはなかった。

周囲を見回すと、霧の中に扉が見える。
ひとつだけじゃない。
ふたつ、みっつ、よっつ――十、二十――百、二百――

いつしか霧は消え、無色無音の空間に浮かび。
そして俺は、千の扉の真っ只中にあった。

さまざまな材質。
さまざまな形状。
さまざまな配色。
さまざまな感触。

足元にも、天上にも、右にも、左にも。間近にも、彼方にも。

どこかで似た風景を観たことがある――

「――ああ、あの、薔薇の庭園だ――」

あの雰囲気に、とてもよく似ていた。
だとすれば、これは夢であって、夢で無い。

俺は、自分の中にいる[逍遥舞人]を意識する。
(俺がアムンマルバンダなら、この扉の意味することを、きっと理解できるだろう)

精神の奥深くの、俺が持つという魔法の力を意識する。
――閉じた目の、もっとも奥深い深遠から浮かび上がる、ひとつの扉――。

目を閉じたまま、腕を伸ばす。
ああ、見えずとも分かる。

俺が開けるべき扉が。

千の扉の中かを選び、ゆっくりノブを回し、そっと開く――

「うわあっ!」

突然、何かに蹴つまづいて、俺は派手に転んだ。
同時に周囲から沸き起こる騒音と叫び声、金属を打ち鳴らす音。馬の嘶き、男たちの怒声、悲鳴。それらが幾重にも重なり、凄まじい騒音となって俺を包んでいた。

地面の草を握り締めたまま、顔をあげる。
そのまま、開いた口が塞がらない。

俺はたった今まで、深い森の中をさまよっていたはずだ。
しかし、今いる場所はだだっぴろい広場だ。
遠くにこんもり茂る木立をところどころに据え置いた、見晴らしのいい草原。

その草原を埋め尽くさんばかりに存在する、戦士たち、戦士たち、戦士たち。
槍持つ歩兵がいる。
騎乗の騎士がいる。
矢を番え、斧を構え、剣を振るう無数の彼らは。
まるで俺の存在など目に入らぬ様子で、ひたすら戦い続けていた。

「戦場――って、ここどこだよ!」

叫び声もかき消されるほどの怒号、とっさに立ち上がろうとする俺の背中に、重いものがどさっと倒れこんだ。振り向くと、切り捨てられた戦士の死体だ!

「うわあああああ!」

逃げようともがくが、身体がうまく動かない。
混乱が混乱を呼び、ただ、じたばたするだけだ。
それでも必死で死体を押しのけようとする――その手がぬるっと滑る。掌を開けば、真っ赤に染まっている。

悲鳴すら上げられず、息を呑む俺の前に落ちる黒い影。
見上げれば、全身を鎧で包んだ戦士が、今まさに手にした剣を打ち下ろそうとしている!
思わず目をつぶり、身体を竦ませ、その一瞬を覚悟し――

――
――――

――――

何も、起こらなかった。

ゆっくり顔を、あげる――元の森の中に、俺は立っていた。

風にそよぐ木立の葉の触れ合う音。
かすかに聞こえる鳥のさえずり。
まだわずかな湿り気を帯びた緑の香り。

その景色の中にたたずむ、一人の老婆。
俺に意をかいさず、右腕を高く掲げている――その掌に光るのは、飴色の石。

よくよく目を凝らすと、うすぼんやりした茜色の靄が、飴色の石の中へと吸い込まれていた。

まるで、お伽話の光景そのままの様相に、俺はしばし、無言で見つめていた。

たった今まで俺がいた、戦場。
あれは、幻だったのだろうか?
しかし、目線を落とせば己の手にこびり付いた血の跡。
あの戦場は、幻影ではあった。しかし、少なくとも、現実でもあった。
その謎も、あの老婆が教えてくれるのだろうか。

茜色のもやは、やがて完全に消え。
飴色の石を懐にしまいこんだ老婆は、やっとこっちを向いた。

「ようこそ、“でたらめな海賊”さん」

しゃがれた声でそう呼ばれ、おれは思わずうろたえた。
故郷でよく呼ばれた渾名――それを、初対面のこの老婆はなぜ知っているんだろうか?

俺の戸惑いぶりを楽しげに見つめる老婆は、それに答えず。

「お前さんが、私に会いに来ることは分かっていたよ。
 しかし、ずいぶん遠回りしたもんだねえ」


愉快下げに笑う。

「この道からくれば、ほんの四半時(30分)ですんだのに」
手にした杖で示した方角には、なるほど、確かに踏み固められた道がある。

「しょうがなかったんだよ」

俺は両肩をすくめ、苦笑するしかなかった。
そんな俺の事情を全て察しているかのような、
「だろうねえ」
との、老婆の微笑み。

「ひとまず飯にするかね?
 ばあさんの一人暮らしだから、たいしたもんは出せんがね」

このばーさん、いろいろありそうだが、ひとまず俺に害を加える気はなさそうだ。

さあ、トラの口に飛び込むか。

俺は荷物を背負いなおし、老婆の後に着いていった。
【語り終わり】
| comments(2) | trackbacks(0) | by LINTS
スポンサーサイト
| - | - | by スポンサードリンク
コメント
どうもはじめまして。
「Wローズ」でgoogle検索かけたらここにたどり着きました。
私はツイッター上でリプレイを書いているのですが、
ほぼ同時期にWローズを遊んでいる方がいたとは感激です!
言葉決めの神様の気まぐれで降ってくる脈絡のない言葉達に
「えええ!?これどうやって話まとめるの??」
と悩まされながらも、
ひとたびその言葉達がつながると
我々の脳内でびっくりするほどの反応が起きて
思いもよらない物語が生まれてくる感覚に酔いしれてしまいます。
えと、要するに、楽しいのです。楽しんで下さい。
| sunset77koto | 2012/04/05 12:02 AM |
sunset77kotoさん>
始めまして。Twitterでリプレイとは凄いですね!

Wローズは、言葉表の無茶ぶりに翻弄されております(笑)
でも確かに、言葉どうしを繋げるために
思考回路をフル活用するのが楽しいゲームですね。

こちらはぼちぼち参ります。
よろしくおねがいしますねー
| LINTS@管理人 | 2012/04/05 1:22 PM |
コメントする









この記事のトラックバックURL
http://aquavitae2011.jugem.jp/trackback/67
トラックバック