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【Wローズ】四日目 昼/夕/夜 【ソロプレイ11】
四日目朝が劇的に動いたのに反して、その後は割りとさくさく進みました。同時に魔法使いの汎用PCシートも作成。[生まれる風景]の条件を満たしたら、『歴史』を入手できるという設定にしました。あと、存在ロールに従ってアイテムも作成。

しかし、ローズガーデンが四日の夜の時点でいっぱいになって、このまま条件を満たしても、『歴史』は旅夢の影行きになってしまう\(^o^)/

ということで、五日目は時間稼ぎに消費しそうです。

さて、塞ぐものをゴードンかアミールのどっちにするか、ですが。アミールに確定しました。理由はわしの趣味ですっ (`・ω・´)

まあ、朝の出来事をきっかけに、アミールに関する[語り]の要素が膨らんだってのもありますね。ゴードンは、アミールの嘘に乗っかって利用しようとするのが面白そう。出来るかどうかは別にしてw

ゴードンは反発的存在ではあるけど、『敵』ではない。利を立脚点としての中立だけど、己の利に適うものなら、利用しようとする。でも…という感じで行けるかの? そういう視点が使えると面白いかなあ、とか、考えています。


※これまでの展開
・キャラシート:[でたらめの海賊]ヴェイセル
・キャラメイク
・オープニング【ソロプレイ01】
・一日目 昼/夕【ソロプレイ02】
・一日目 夜[虫の知らせ⇒神託の魔法風景]【ソロプレイ03】
・一日目 夜[変異混成]【ソロプレイ04】
・二日目 朝〜夜【ソロプレイ05】
・三日目 朝[反発的存在との交流]【ソロプレイ06】
・ちょっとまとめ
・三日目 昼〜夕[反発的存在との交流]【ソロプレイ07】
・三日目 夜『語り』【ソロプレイ08】
・三日目 夜[変異混成]【ソロプレイ09】
・四日目 朝[反発的存在との遭遇]と『語り』【ソロプレイ10】





↓↓↓
■四日目 昼 『整備された道』へ移動
・ハート6⇒[非反発的存在と遭遇]
・発見遭遇表で「旅人」+【言葉決め/一語のみ】で「意見」⇒「旅人の意見」

【語り】
裏口の門は、確かに開いていた。俺は何も考えずそのまま飛び出し、道を駆け出した。道は村を迂回するように続き、気がつくと、街道へと続く道へと出ていた。

「ふう…」

ようやく一息ついて、てくてく歩き出す。
青い空。風そよぐ緑の草原。どこからか聞こえてくる、雲雀の歌。
さっきまでの騒動が想像もできない、のんびりした風景。

空を見上げつつ歩くうち、俺の胸の中には妙なズレが生じた。
そのズレは次第に大きくなり、ほっとした気持ちをどんどん押しやった。

「俺、なんで逃げなきゃならんかったんだ?」

我に返った、とでも言うか。あの時は手詰まり感からの焦りで、アミールの言うことを鵜呑みにしたまま動いたが。やっぱり、何かがおかしいのだ。しかし、あのまま留まったところで、俺の話に耳を傾けてくれる人がいたかどうか、甚だ怪しい。でもなあ…

そうこうするうち、目の前の木陰でひとりの男が座り込んでいるのを見かけた。手にはお茶。――まあ、時間的には、そうだよな。急がなきゃならんが、正直休憩を入れたいとも思う。

「すんません、隣、いいっすか?」

俺は声をかける。こんな時は、人目を避けたほうがいいんだろう。が、しかしそれでは、流れに任せたままになるようで、それはいかん気がした。自分から何かを始めなきゃ、何も始まらん気がして――幸い男は快諾し、共に昼飯を採ることとなった。

世間話をすると、彼は旅芸人。笛の演奏と歌で口を糊しながら、各地を放浪しているとのことだった。この辺りには何度も来ているとのこと。ちなみに、あの村へ行くのかと世間話風に尋ねると、「ここ最近、行っても儲けがないので今回は寄らない」と言う。心のどこかでほっとした――今頃、俺の行方を捜してあの村は大騒動なんだろうなあ。

浮かない顔をしていると、旅人が微笑んで言った。

「何か気にかけてることでもあるんですか?」
「え? まあ…」
さすがに、誤解から追われる身になった、とは言えない。

「気がかりなことは、早めに解決した方がいいですよ。逃げても決して解決しませんし、むしろ後になってツケを払わされる羽目になるんですから。そういうのって、たいてい何倍もの利子がついて、余計な苦労を背負い込むことにもなりかねませんからね」

旅人は、何気ないつもりで言ったのだろう。
しかし、その言葉に、俺ははっと顔をあげた。

「そうだよな…そうだよな!」

このまま流されて逃げ続けても、俺が泥棒したという濡れ衣は晴らせん。何より、あの山小人が言った[混沌の呪縛地]のことすら、まだ何も分かってない。

「ありがてえ、感謝するぜ」

あっけに取られる旅人の手を強く握り、俺は荷物を担ぎなおして元来た道を引き返しかけ。

「あ、なあ。この辺りのことは詳しいんだろう? 魔女が住む森って、どっちだ?」
「え? あの辺りですけど――」

旅人の指差す方角を認め。

「ありがとうよ、恩に着るぜ!」

それだけ伝えると、俺は一目散に駆け出した。
【語り終わり】


■四日目 夕 『魔女住まう森』へ移動
・クラブ9⇒[印象的風景]を見る
・【言葉決め/二語連結】⇒[金帯びし雨]
・ダイヤ2⇒[金帯びし雨]を口/唇の[真の風景]へ

【語り】
旅人の示した方向に往く。道は途中で二股に分かれ、森の方角には簡素な道標があった。そのまま標に導かれて、細くなった道へと分け入る。

やがて川道に入り、川の周囲は次第に緑が深くなった。
気がつくと、日はだいぶ傾き、空が茜色に染まっている。
今夜は野宿だ。そろそろ安全に眠れる場所を探さなくてはならない。

――と、ふいに雨が降った。

「おお?」

思わず見上げると、空は明るい。
「珍しいこともあるもんだなあ…」

鬱蒼と茂る木立の中に差し込む、沈みかける太陽の紅い陽。
それに照らされた雨粒は、まるできらきら輝く糸のようだ。
あの琥珀色にも似た金色の雨は、さらさらと降り、やがて儚く消えた。

その一瞬の、美しい風景を、俺は自身に宿すことにした。
【語り終わり】


■四日目 夜[変異混成]
・【言葉決め/二語連結】⇒[笑いを宿す恐怖]
・「彼方」へセット
・変異混成
 ・一回目:「笑い宿す恐怖」⇒「笑い宿す」「恐怖」
 ・二回目:「恐怖」⇒「きょうふ」
 ・三回目:「きょうふ」⇒「き」「よう」「ふ」
・「き」「ふ」は旅夢の影シートへ書き捨て


【語り】
日が完全に没しきる前に、どうにか今夜の野宿場を見つけることが出来た。さっきの雨で地面は濡れているが、あの程度の雨なら敷布と油紙でしのぐことはできる。
問題は焚き火だ。小枝が湿っているため、どうしても火がつきづらい。
貴重な油を少し使い、なんとか点火することが出来た。

これで暖を取れるし、なにより獣除けにもなろう。

俺は簡単な食事をすませ、横になる。
夕べの豪勢な晩餐に比べれば貧相この上ないが、肩が凝らないだけましだな。
あとは、眠りの中でなすべきことをやろう――

――
――――

俺は、そこに、立ちすくんでいた。
動きたくとも、動けない。
周囲を取り囲む、言いようの無い圧迫感。
身体がすくみ上がるような、危機感。
このままここにいたら、俺は死んでしまうかもしれない。
この、周囲を取り囲む得体の知れない『何か』によって。

怖い!恐ろしい!やめてくれ!

叫びたくとも、声が出ない。
かわりに、ひきつった笑い声が、俺の口から漏れる。

俺は、笑っていた。
その恐怖の真っ只中で。俺は、ただ、泣くように笑うばかりだった。

――
――――
――――――

そうして、俺はこの中庭にいる。
はるか彼方に浮かぶ、たった今見たばかりの夢の風景。

俺は、それを手繰り寄せ、いつもの通り変え、成す。

ひとふを、ふたつに。
ふたつめを、ひらき。
ひらいて、わける。

あともう一手順欲しかった。わけた風景を、ひとつに結びたかった。
しかし、俺の力はここまでだった。

庭に入りきれなかった風景は、断片のままひらひら落ちて。
闇の彼方へ消えていった――
【語り終わり】
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