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シドニアの騎士 1話『初陣』 #SIDONIA_anime




第二期が終わってだいぶ経ちますが、改めてアニメ『シドニアの騎士』を振り返って感想をまとめようのコーナー。本当に面白く楽しく、毎週30分間が待ち遠しかったアニメでした。でも最初からこんなにはまった訳じゃなくて、だんだん徐々に、というパターン。

原作はこの時点で未読。観てみようと思ったのは、『SF』に興味があったことと、『蒼き鋼のアルペジオ』でセルルックに触れ、生まれたばかりの技法がどのように進化するか、期待があったからってのもあります。

ということで、ぼちぼちと思い出しながらメモがてら備忘録も兼ねて、のんびりアップしていきます。







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……と書きましたが、実は正直、1話の初見はかなり微妙でした。まず動きがかなりぎこちなかったこと。『アルペジオ』でも気になった腕や足の『棒を飲んだような』動きの未熟さが、シドニアでははっきりして違和感が拭えなかったこと。全体的に動きに『筋肉』を感じられなかったこと。あと、説明があまり無く状況だけが淡々と並べられ、お話のテンポが悪かったように思えたこと。「このシーンは笑うところなのか、真面目に見るところなのか」などと考え込んでしまったこと。

『アルペジオ』の、日本のTVアニメに近いキャラ造詣や動き、カメラワークに比べ、のっぺりしたキャラ、独特の影のつけ方。カメラアングルも少し引き気味で、全体的に「どこか醒めてる」印象を持ちまして。

ストーリーも事柄が淡々と並べられているだけ。そこにたくさんの『説明』が入るので、物語を楽しむ以前の問題でした。



『光合成』や『継衛』という単語の意味は分かっても、物語全体を文章として理解できない。まさしく「お前達は何を言ってるんだ」状態で、まるでノイズだらけの異国のラジオを聴いているようで。

それでも「『文章」とか『言語』って認識があるなら、どこかでチューニングが合うはず」と思ったことと、『アルペジオ』の1話でも「なんだか間延びしてて微妙」って感想を2話と4話でひっくり返されたこともあって、「『シドニア』も、もうちょっと観てみようかな」と思ったのも事実。

それは見事に証明されて、感想ブログを投下する羽目にもなったのですが(笑)
まあ、チューニングががっつりはまったのが4話のトマト祭りだったというのは、ね(目そらし)。



また衛人発進からシドニア全景が写るまでの、流れるようなシチュエーションはまさにCGの長所を如何なく発揮。併せて『音響』の仕事が細かく、「これまでのアニメでは聴いたことのないような分厚い表現」が、『シドニアの騎士』の大きな特徴だと思わせました。

これまでももちろん迫力のあるSEのアニメはありましたが、「『音響』とはここまで大切なものか」をとことん体感できる『TVアニメ』は初めてかもしれません。これは最終話まで揺らぐことがなく、特に2期で白羽衣つむぎが登場してより爆発(笑)していく訳ですが!




ストーリーの意図を理解し改めて観返すと、淡々と並べられた風景に、実は『シドニア』と言う世界の情報が濃密に詰め込まれていたことに、改めて気づきます。特に『地下人間』長道が仮象訓練装置でハイスコアを叩き出した後、腹を減らして『地上』に出てきたくだりから、艦長と面会するまで。

一期はどちらかと言えば、『主人公』長道の視点に近い設定開示ですね。シドニア現在が解っていない長道と、『シドニアの騎士』の世界そのものをこれから理解する視聴者をリンクして構成されてます。



設定とストーリーを理解した上で見返せば、小林艦長の抱擁にどれだけの想いが籠められていたか。「衛人に乗ってくれ」の一言がどれほどの重さを伴っていたか。未だ語られる気配の無い長道の過去を知れば、長道は継衛に乗る宿命だったこと。長道の未来が、継衛とシドニアの未来そのものだと言う事も。

『何の説明もないからこそ』不自然にひっかかり、解決されないまま状況が重ねられる。ほぼ原作通りの展開とはいえ、最初から「観る人を選ぶ」危険な演出手法ですが、膨大な情報量が圧縮された『シドニア』と言う世界を30分と言う限られた時間で説明する最適解だったのかなと、今は考えます。


Aパートはどちらかと言えば訓練生達の描写に重きを置き、長道を挿入程度にしたのは、Bパートで合流させるためのルート説明みたいなもの、と同時に彼らが生きる『シドニア』世界を観る側に認知させるため。正体不明の長道の立場の危うさは、秘められた才能と反比例し、今後は彼・彼女達にどう受け入れられていくのかを予見させたことも、またストーリー進行の妙ということで。一期は『英雄も人々に受け入れられてこそ』を追体験する展開なのだなあと思ったり。

非武装主義者達の存在も、『戦時下』と言いつつ一定の言論の自由は認められている模様(本気にされるかどうかはまた別)。『シドニアは不老不死者によって支配されている。自分達の命を永らえるため、戦争のふりをしている。武器(カビザシ)を棄てれば、ガウナは襲ってこない』と主張する。当然まともに取り合う人間はいないが、困ったことに(ゴニョゴニョ)なんだな…



最初の友達、科戸瀬イザナ。男でも女でも両性具有でもない性別未分化者で、パートナーで性別が変化する。たぶん、最後まで長道の傍にいるんじゃないかな。任務で一時的に離れても、必ず傍に帰ってくる。友達以上恋人未満の関係で。最終回、長道が最も心安らぐだろう『大好きなシドニアの日常、自分の隣』の風景の中に、いつまでもいるのかもしれない(ただし、生きた姿でと限らr)。



星白閑。訓練生次席の少女。岐神に「いいね、夢があって」と返すあたり。彼女には夢や希望を持ち合わせてないように思える。いや、あるんだろうけど、ちょっと他の訓練生とは別の方を向いている気がする。今思えば、だけど。どこかの感想ブログで「『シドニアの騎士』は隠されたヒロインを捜し続ける主人公の話」という評価がすごく好き。オルフェウスとエウリディケーっぽい。



岐神海苔夫。岐神開発の当主にして訓練生主席と言う、絵に描いたような秀才。星白に語った夢『継衛に乗り、シドニアを守りたい』この一点だけは、岐神の中で揺るがない軸。根は悪い奴じゃないんだよ。ただ、ちょっとゲスくて豆腐メンタルなだけなの…



山野栄子。努力家の優等生で肩肘張ってしまう性格のよう。彼女ががんばるのは、家族や弟のため。岐神と違い小さな町の出身ってのもあるのかもしれない。決して悪い子ではないし、時間が許せば長道とも良い友人になれただろうけど…



仄シリーズ、と称されるクローン達。メインはもっぱら焔と煉。同じ顔だけど性格も衛人操縦の腕も別々。クローンが街中を闊歩しても不自然とされないシドニアは、地球とは別の文化が千年分蓄積されている。



小林艦長と岩風呂(←これ名づけた奴天才やでえ)連中。『斉藤ヒロキ』とは、冒頭の仮象訓練装置に残されていた『ヒロキ』。『あの者』とは谷風長道のこと。現時点で彼らは「ヒロキと長道をよく知っている」事を匂わす程度。そもそも岩風呂連中の正体も不明。そしてガウナの画像。彼らはこの存在を知って訓練生を向かわせていた訳で…正直、艦長の腹の中は見えない状態だったから余計に「なにを考えてるのか分からない人々ばかり出てくるなあ」でした。





落合、ヒ山さん、佐々木主任も登場。『シドニアの騎士』の一期メイン人物がほぼ勢ぞろい。

微妙と言いながら観続けようと思った第一話。今にして思うと「ここで切らなくて良かった!」と声を大にして言いたいです(笑)

主人公いきなり心肺停止しちゃったけどね!




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